お待たせしました。6月23日に
霧島紅甘露の苗植えを行いました。
今回は天候が不安定ということもあり、
約1ヶ月苗植えが遅れてしまい、
オーナー様にはご心配お掛けしました。
今回は現地農家さんにお任せしました。
苗植えを行うまでの作業風景などを
お伝えします。
苗植えの前に、おいもの苗の準備をします。
苗は農園のすぐ横のビニールハウスで
30~40度を保ちながら今年の2月末から栽培し、
準備していました。
(写真はその頃のビニールハウスの苗床です。)
その苗ですが、前年の霧島紅甘露の状態の良い
おいもだけを選び(優良選抜)、土に埋めて種芋とし、
3月中旬~4月中旬にかけて芽が出て茎が約40センチに
伸びた頃、茎をカットし、おいもの苗の完成です。
苗植えの3ヶ月前から準備しているんですね。
(写真は、おいもの苗として成長した状態です。)
今年は日照時間が短く、寒い日が
多かったので、苗の栽培には苦労したようです。
ありがとうございます。
カットした苗は、そのまま植えるより
2.3日経ってからの方が根が出やすいので、
3日寝かしました。
そして畑の方ですが、苗を植えるために、
畑の整備をしなければいけません。
まだまだ準備はあります。
この畑では、苗を植える前にらっきょを植えていました。
らっきょは人間にとってカレーライスなどに
添えたりし、美味しい作物ですが、らっきょが発する
ツーンとしたニオイは畑に悪い害虫を寄せつけません。
ですので、オーナー様のおいもが害虫に
食べられないようにするファームマスターの工夫ですね。
らっきょを収穫し、畑を耕していきます。
トラクターを縦、横に走らせ土を掘り起こします。
この作業を1日おきに3回(1回に4時間かかるそうです。)
繰り返します。
こうすることによって、土を柔らかくしたり、
おいもにとって良い菌(微生物)の働きを活発化させます。
普段、何気なく見ている畑を耕す光景は
非常に大事な作業なんですね。
その土ですが他の農園に比べて色が黒いです。
ここの土は、元々、鹿児島県の桜島の火山灰が風に
吹かれて飛んできたものなのです。だから黒いんですね。
昔は頻繁に噴火していたので地響きが宮崎まで届いたそうです。
この土は肥料が抜けにくく、霧島紅甘露を栽培するのに
合っているそうです。その土地、品種によって
合った土というのがあるんですね。
火山灰土壌で栽培されているとは驚きでした。
耕した後は
畝(うね)を作ります。
畝作りはトラクターで行うのですが、
ここ霧島紅甘露農園は画期的な機械があり、
トラクターの前に肥料の油カスを撒く装置、
後ろに畝を作る装置とマルチを付ける装置を
セッティングし畝作りをします。
一石二鳥ならぬ一石三鳥?
しかも畝は普通1本ずつ作っていきますが
このトラクターでは1度に2本出来るそう。すごい!
そしてついに苗植えです。
6月23日
当日は朝から小雨、残念ですが苗植え会イベントは
中止とさせていただきました。
(収穫祭は晴れますように)
しかし、おいもの苗植えは雨の日の作業の方が
おいもにとって良いのです。
渡邊ファームマスターからも
「雨のほうが
活着しやすくていいんですよ。」
とやる気マンマン!
ということで、当日は雨の中の作業。
ファームマスター含め、現地スタッフ4人で
苗植えを行いました。
4人だけで広い畑での作業。凄いなー。
朝7:00に農園に集合し、カッパを来て準備OK。
「さあー全国のオーナー様の苗を植えるぞー!」
長靴を履いて畑に入ります。
(オレンジのカッパを着ているのが
渡邊ファームマスターです。)
グニャ。ドボ。
雨で足元が悪いので歩きにくいです。
片手に苗をたくさん持って一つ一つ丁寧に植えていきます。
植え方は畝に対して斜めに突き刺すという感じ。
(渡邊ファームマスターは:ななめ植え:と言っています。)
約40センチの1本の苗にフシが6.7本付いてますが、
(イラストの赤マル部分です。)
先から3本ぐらいのフシを残し、
残りを土の中に埋めてあげます。
フシを1つしか埋めていないと、とても大きな1つのおいもさんが
出来上がります。
だから5つぐらいのフシを埋めてあげることによって
食べやすい大きさのおいもさんに仕上げる工夫もします。
埋めた後は手で上から土を少し押してあげます。
そうすることによって土の養分が抜けにくくします。
また、日の当たる方向を考えて、
日が長く当たる方向に葉っぱを向けてあげて植えます。
これは地温を上げておいも大きくするためです。
おいもにとって育ちやすい環境を作ってあげているのです。
黒土が全身についてドロドロになりながら農作業。
スタッフから
「へげだれたー」(宮崎弁で「とても疲れたー」の意味です。)
やはり農作業に慣れた方でも
雨の中は体力が奪われ、時間も倍かかるそう。
ありがとうございます。
お昼12:00頃になり、
オーナー様の苗を全て植えることが出来ました。(約3000株!)
やったぜ!
本日のスタッフの中で最年少はなんと17歳!
若いから農作業が早いのかな?
渡邊ファームマスターからは
「うちの力自慢代表です!」
なんて言われてましたので今後もお願いします。
霧島紅甘露はこの企画ではじめての品種なので
「オーナー様のために絶対美味しいおいもを育てます。」
とファームマスターはやる気です。
「全国のオーナー様に喜んでもらえるように
がんばって育てていきますね。」
の言葉をもらいました。
半年間宜しくお願いします。
オーナー様のおいもが美味しく育ちますように。
最後に・・・
今回は写真が少しピントが合っていなくてすいません。
ファームマスターは農業に関してはプロなのですが、
メカには弱いようで・・・
次回は綺麗な写真をお届けします。